スマホ 1 台で卓球のフォームを撮るときの「どこから・何を映して・どれくらいの長さで撮るか」と、撮った動画の「どこで止めて見るか」をまとめました。撮り方は、卓球コーチングアプリ PONOVA が動画を解析するときに使っている撮影の見本と同じです。三脚がなくても今日から始められます。
打っている自分は、自分では見えない
打っている最中の自分の姿は、自分の目では見えません。「ちゃんと振れている」と感じていても、動画で見ると思っていた動きと違うことはよくあります。
コーチや仲間に見てもらえる日は限られますが、スマホで撮っておけば、練習のあとや家に帰ってからでも何度でも見返せます。言葉では説明しにくい体の動きも、動画なら「この瞬間」として確かめられます。
撮る前に決めておくこと
撮る前に、今日チェックしたい技術を 1 つだけ決めておきます。フォアハンドとバックハンドが混ざった動画は、あとで見返すときにどちらを見ればいいか分からなくなります。「今日はフォアハンドの基礎打ち」のように、打ち方をそろえて撮るのがおすすめです。
練習相手に球出しやラリーをお願いできるなら、いつもと同じ球を同じリズムで送ってもらいましょう。条件がそろっていると、前に撮った動画とも比べやすくなります。
撮り方の 5 つのポイント
- 卓球台の向こう側から、正面を向いた選手を撮る。打つ人の正面、相手側のコートの後ろからスマホを向けます。体の向きや腕の通り道が、正面からだと見比べやすくなります。
- 選手が画面の真ん中に来るようにする。隣の台の人やまわりの人は、なるべく映さないようにします。見返すときに、見たい人の動きだけを追えます。
- 腰から上の打球動作が映るようにする。足元まで入れようとして小さく映るより、腰から上が大きく映っているほうが見やすくなります。
- 打っている場面だけを残す(1〜5 秒)。長い動画は見返すのがおっくうになります。1 本の打球の前後だけを残しておけば、何度でも気軽に見られます。
- 手ブレが気になるときは三脚を使う。三脚がなければ、練習相手に持ってもらうか、動かないものに立てかけて撮ります。
スマホの置き場所・高さ・距離
正面から撮るときの、スマホの置き方です。一度決めたら毎回同じ置き方にしておくと、前に撮った動画と並べて見比べやすくなります。
- 置き場所は、相手側のコートの後ろ。台の中央の延長線上、打つ人の正面にスマホを置きます。左右どちらかに寄ると体が斜めに映り、正面からの見え方になりません。
- 高さは、打つ人の胸のあたり。スマホを上や下に傾けず、まっすぐ打つ人に向けます。見下ろしたり見上げたりする角度になると、腕の高さや体の傾きが実際と違って見えます。
- 距離は、腰から上の打球動作が画面に収まるところまで下がる。近すぎるとラケットを振った先が画面の外に出てしまいます。振り終わりまで画面の中に残る位置まで下がります。
- 三脚がないときは、人か物で代わりにする。練習相手に胸の高さで持ってもらうか、ボールのかごや椅子など動かないものに立てかけます。持ってもらうときは、撮っている間にスマホを動かさず、打つ人を追いかけないようにお願いします。
- 撮る前に 1 本、試し撮りする。1 球打って見返し、腰から上が画面に入っているか、振り終わりが切れていないかを確かめてから撮り始めます。
撮った動画は 3 つの場面で止めて見る
動画を流したまま見ていると、一瞬で終わってしまい何も残りません。次の 3 つの場面で止めて、1 つずつ見ていきます。
- テイクバック:ラケットを引き終わって、打ちにいく直前の場面
- インパクト:ボールがラケットに当たる瞬間
- フォロースルー:振り終わって、次の構えに戻るまでの場面
一度に全部を見ようとせず、「今日はインパクトだけ」と場面をしぼると、気づいたことが言葉になりやすくなります。
お手本と並べて、違いを 1 つ探す
自分の動画だけを見ていると、どこが良くてどこを直せばいいのか判断しにくいものです。同じ技術のお手本の動画を用意して、同じ場面どうしを並べて見比べると、違いが目で見て分かります。
違いはたくさん見つけなくて大丈夫です。いちばん気になった 1 つを選んで、「次の練習ではここを試す」と決めておきます。次に撮ったときに、その 1 つが変わったかを確かめれば、撮ることが練習につながります。
撮りっぱなしにしないために
- 撮ったその日のうちに 1 回見る
- 気づいたことを、ひとことでいいので書き残す
- 同じ撮り方で撮り続けて、前の動画と見比べる
撮り方をそろえておくと、何週間かたったときに「前と比べてどう変わったか」が分かるようになります。