練習しているのに上達している気がしない。そんなときは、練習の量を増やす前に「練習の進め方」と「ふりかえり方」を見直してみてください。この記事では、見直したい 3 つのことと、それぞれを今日から変える方法をまとめました。
1. いつも同じ練習になっている
決まったメニューを決まった順にこなしていると、練習は「なんとなく打って、なんとなく終わる」ものになりがちです。体は動かしていても、何を確かめるための練習なのかがはっきりしないと、終わったあとに残るものが少なくなります。
見直し方
- 練習の前に、今日確かめたいことを 1 つ決める(「ミスが多かったバックハンドを、今日は回数より安定を意識して打つ」など)
- メニューはいつもと同じでも、目的だけを毎回変えてみる
- 練習が終わったら、決めたことが確かめられたかを振り返る
同じメニューでも、目的が変われば見るところが変わります。練習相手がいるなら、今日確かめたいことを先に伝えておくのもおすすめです。球出しやラリーの相手も、何に付き合えばいいかが分かります。
2. うまくいかない理由を言葉にしていない
「今日はミスが多かった」「調子が悪かった」で終わってしまうと、次の練習で何を変えればいいかが分かりません。何を直せばいいか分からないまま練習を重ねると、同じところでつまずき続けてしまいます。
見直し方
- うまくいかなかった場面を 1 つ選んで、「なぜそうなったと思うか」をひとこと書く
- 正しい答えでなくていい。自分なりの仮説で十分
- その仮説を、次の練習で試すことにつなげる
完璧な言葉はいりません。言葉にしてみることで、ぼんやりしていた課題の形が見えてきます。書き方は「卓球の練習ノートの書き方」でも紹介しています。
練習や試合のあとに何を振り返ればいいかは「卓球の練習・試合の振り返り方」で紹介しています。
3. 動画を撮っても見返していない
練習を撮ってみたものの、長い動画をスマホに残したまま、結局あまり見返していない。これもよくあることです。撮っただけでは、自分のフォームの何が変わったのかは分かりません。
見直し方
- 撮る技術を 1 つに決めて、打っている場面だけを短く残す(1〜5 秒)
- 流して見るのではなく、テイクバック・インパクト・フォロースルーの場面で止めて見る
- お手本の動画と並べて、同じ場面どうしで違いを 1 つ探す
動画は、撮った日のうちに 1 回見るだけでも変わります。気づいたことをひとこと書き残しておけば、次に撮ったときに「前と比べてどうか」を確かめられます。
撮り方と見方は「卓球のフォームをスマホで撮ってチェックする方法」でくわしく紹介しています。
3 つに共通すること
3 つに共通しているのは、練習のあとに「何が起きたか」を確かめて、次に試すことを決めるという流れです。練習する、ふりかえる、次に試すことを 1 つ決める。この流れを小さく続けることが、もったいない練習を意味のある一歩に変える近道です。
コーチがいる日もいない日も、自分でふりかえる習慣があれば、練習の 1 回 1 回から持ち帰れるものが増えていきます。